
ワンワールドの世界一周航空券ってなに?
お得なの?
本記事ではワンワールドの世界一周航空券について、わかりやすく丁寧に解説します。
- 世界一周航空券の概要
- 基本的なルール
- おすすめのフライトクラス
- メリット・デメリット
を紹介します!



本記事を読めば、知っておきたいワンワールドの世界一周航空券の基本的なことが分かりますよ
そもそも世界一周航空券ってなに?という方は、まずは以下の記事をご覧ください↓


ワンワールドの世界一周航空券の基本情報
世界一周航空券は、1 回の予約で世界中の複数の目的地を訪れることができる航空券です。



最大フライト数は16区間!
世界一周航空券は、スターアライアンスとワンワールドで売っています(2024年12月現在)
ワンワールドとスターアライアンスは、世界的な航空グループです。
日本の航空会社だと
ANAはスターアライアンス
JALはワンワールド
に加盟しています。
世界一周航空券における世界一周とは、西回りか東回りで進み、太平洋と大西洋を一度ずつ横断し出発地に戻ること。


<西回りのルート例>
羽田→シンガポール→ロンドン→ニューヨーク→羽田
東回りはその逆です。
世界一周航空券は利用ルールがありますが、航空券を個別に買うより割安!
どのくらいお得かというと
例えば、2025年8月の羽田・ニューヨークのJAL往復ビジネスクラスのチケット代を調べたら、991,000円でした(各種税金、燃油サーチャージなどは含まず)
ワンワールドの世界一周航空券なら、ビジネスクラスで羽田→シンガポール→ロンドン→ニューヨーク→羽田と周遊しても787,600円(各種税金、燃油サーチャージなどは含まず)です。



お得すぎっ!



ワンワールドの世界一周航空券について、詳しく見ていきましょう
ワンワールドの世界一周航空券は2種類ある
ワンワールドの世界一周航空券は、ワンワールド・エクスプローラー(大陸制)とグローバル・エクスプローラー(マイル制)の2種類あります。



大陸制とマイル制、それぞれ解説します
ワンワールド・エクスプローラー(大陸制)
世界が6つの大陸に区分され、行く大陸数とフライトクラスで値段が決まります。
- アジア
インド亜大陸、カザフスタン、キルギスタン、ロシア(ウラル山脈東側)、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、グアムを含むアジア - オセアニア
オーストラリア、ニュージーランド、および南西太平洋地域 - 北米・中米
ハワイ、メキシコ、カリブ諸国、中央アメリカおよびパナマを含む北アメリカ - 南米
メキシコ、カリブ諸国、中央アメリカおよびパナマを除く南アメリカ - ヨーロッパ・中東
アルジェリア、アルメニア、アゼルバイジャン、エジプト、ジョージア、リビア、モルドバ、モロッコ、ロシア(ウラル山脈西側)、スーダン、チュニジア、イエメンを含むヨーロッパと中東 - アフリカ
アルジェリア、モロッコ、チュニジア、エジプト、リビア、スーダンを除くアフリカ
\値段はこちら/
クラス | ファースト | ビジネス | エコノミー |
---|---|---|---|
3大陸 | 1,204,000円 | 787,600円 | 368,500円 |
4大陸 | 1,419,000円 | 936,500円 | 390,100円 |
5大陸 | 1,644,300円 | 1,074,300円 | 460,700円 |
6大陸 | 1,794,200円 | 1,173,900円 | 533,500円 |
各種税金、燃油サーチャージなどは含まず



フライトクラスは、ファースト・ビジネス・エコノミーの3種類です
ワンワールド・エクスプローラー(大陸制)で利用できる航空会社は、14社あります。
JAL
アメリカン航空
アラスカ航空
ロイヤル・エア・モロッコ
フィンエアー
ブリティッシュ・エアウェイズ
キャセイパシフィック航空
イベリア航空
マレーシア航空
日本トランスオーシャン航空
カンタス航空
カタール航空
ロイヤルヨルダン航空
スリランカ航空
グローバル・エクスプローラー(マイル制)
値段は、マイル(距離)とフライトクラスで決まります。
クラス | ファースト | ビジネス | エコノミー |
---|---|---|---|
29,000マイル以内 | 設定なし | 設定なし | 390,100円 |
34,000マイル以内 | 1,419,000円 | 936,500円 | 460,700円 |
39,000マイル以内 | 設定なし | 設定なし | 533,500円 |
各種税金、燃油サーチャージなどは含まず
グローバル・エクスプローラー(マイル制)で利用できる航空会社は、21社あります。



ワンワールド加盟航空会社に加え、ジェットスター航空、ウエストジェットなども利用可
JAL
アメリカン航空
アラスカ航空
ロイヤル・エア・モロッコ
フィンエアー
ブリティッシュ・エアウェイズ
キャセイパシフィック航空
フィジーエアウェイズ
イベリア航空
マレーシア航空
日本トランスオーシャン航空
カンタス航空
カタール航空
ロイヤルヨルダン航空
スリランカ航空
エアリンガス
ジェットスタージャパン
ジェットスター航空
バンコクエアウェイズ
ウエストジェット
ジェットスターアジア航空



大陸制とマイル制、2つあるんだ
ややこしいね
大陸制かマイル制かは、ワンワールド公式サイトのツールにルートを入力すると、そのルートがどちらに当てはまるかチェックできます。



大陸制かマイル制かはあまり気にせず、行きたいルートを考えればOK
大陸制とマイル制のどちらも有効な場合、見積り料金は安い方の料金になります。
ツールが振り分けてくれるので、そんなにややこしくないです。
▼こんなふうに、ワンワールドのツールにルートを入力して


ビジネスクラス:羽田→シンガポール→ロンドン→ニューヨーク→羽田
▼Fare eligibility(運賃の適用条件)をクリックすると、大陸制とマイル制のどちらに当てはまるのか分かります


上記のルートは、大陸制とマイル制どちらも有効です。


この場合のルートは29,000マイル以内なので、料金としてはワンワールド・エクスプローラー(大陸制)のビジネスクラス 3大陸です。
基本的には大陸制の方が安いので、大陸制になることが多いです。



34,000マイル以内で5大陸以上なら、マイル制の方が安くなります
ワンワールド公式サイトのツールの使い方は、以下の記事で解説しています↓
ワンワールドの世界一周航空券のルート作成とシミュレーション方法を徹底解説!


世界一周航空券の買い方
ワンワールドの世界一周航空券の予約・購入方法は、3つあります。
- ワンワールド公式サイトのツールから
- JALに電話する(第1区間がJAL便の場合)
国際線お問い合わせ窓口
JALマイレージバンク(JMB)会員:0570-025-103
会員以外:0570-025-031 - 旅行代理店に依頼する
予約・購入の基本的な流れは
そのままワンワールド公式サイトのツールから予約・購入
or
JALに電話して予約・購入(第1区間がJAL便の場合)


ワンワールド公式サイトのツールにルートを入力して進むと、上の画像のように発券航空会社が表示されます。
JALで支払いと発券する場合は、JALに電話する必要があります。
世界一周航空券を取り扱っている旅行代理店には、HIS、ジェイエスティ、世界一周堂などがあります。
ワンワールドの世界一周航空券の基本的なルール
ワンワールドの世界一周航空券の基本的なルールを以下の3つに分けて、わかりやすく解説します。
ワンワールド・エクスプローラー(大陸制)とグローバル・エクスプローラー(マイル制)の基本的なルールは、ほぼ同じです。
最大旅行日数
最大旅行日数は1年、最低旅行日数の決まりはありません。
ルート・フライト


世界一周航空券の大前提として、西回りか東回りで進み、太平洋と大西洋を一度ずつ横断し出発地に戻る必要があります。
大陸間の移動は、常に同じ方向(西回りまたは東回り)に進みます。



基本的に逆行は不可です
同一大陸内においては、移動の方向を変更できます。
ハワイ~北米間は不可
フライト数 | 最大16区間 1大陸の最大フライトは4区間 (大陸制の場合、北米は6区間) |
(24時間を超える滞在) | 途中降機最低2回 出発大陸では2回まで |
(24時間未満) | 乗り換え同一国内での国際線の乗り換えは4回まで |
オープンジョー | フライトとしてカウントされる 太平洋横断および大西洋横断区間は不可 |



オープンジョーって何?
オープンジョーとは、フライトの出発地と次のフライトの出発地が異なることを意味します。
例えば、こんな感じ▼
羽田→シンガポール→ロンドン→パリ→チューリッヒ→ニューヨーク→羽田
上記のルートのロンドン→パリを列車で移動すると、オープンジョーになります。





オープンジョーは、簡単にいうと世界一周航空券のルートで間があく部分
オープンジョー区間もフライトとしてカウントされます。
マイル制の場合は、オープンジョー区間のマイルも含まれます。
変更・キャンセル
出発前
フライトの日程変更手数料 | 再発券不要の変更は無料 |
経路の変更 | 手数料 125USドル 再計算された運賃が支払い済みの運賃を上回る場合は差額を支払う 下回る場合の差額の払い戻しは無し |
キャンセル手数料 | ファースト、ビジネス 運賃の5% エコノミー 運賃の10% 旅客自身、近親者もしくは同行者の死亡や病気が証明された場合は、手数料なしで可 |
出発後
フライトの日程変更手数料 | 再発券不要の変更は無料 |
経路の変更 | 手数料 125USドル 再計算された運賃が支払い済みの運賃を上回る場合は差額を支払う 下回る場合の差額の払い戻しは無し |
キャンセル | すでに旅行した区間を適用可能運賃で再計算し、ファースト、ビジネスは運賃の5%、エコノミーは運賃の10%を手数料として差し引き、払い戻す 旅客自身、近親者もしくは同行者の死亡や病気が証明された場合は、手数料なしで可 |
ワンワールドの世界一周航空券はどのフライトクラスがおすすめ?



世界一周航空券はどのフライトクラスがおすすめ?
ワンワールドの世界一周航空券のフライトクラスは、ファースト、ビジネス、エコノミーの3つ。
\大陸制/
クラス | ファースト | ビジネス | エコノミー |
---|---|---|---|
3大陸 | 1,204,000円 | 787,600円 | 368,500円 |
4大陸 | 1,419,000円 | 936,500円 | 390,100円 |
5大陸 | 1,644,300円 | 1,074,300円 | 460,700円 |
6大陸 | 1,794,200円 | 1,173,900円 | 533,500円 |
各種税金、燃油サーチャージなどは含まず
値段が安いのは、もちろんエコノミーですが、コスパが良いのはビジネスです!
普通に買うと高いビジネスのチケットが、世界一周航空券ならかなりお得に買えます。
例えば、2025年8月の羽田・ニューヨークのJAL往復ビジネスのチケット代を調べたら、991,000円でした(各種税金、燃油サーチャージなどは含まず)



往復で90万円超え……こんなの高くて買えない
それが、世界一周航空券の場合、787,600円~で最大16区間ビジネスに乗れます(各種税金、燃油サーチャージなどは含まず)
これは、ものすごくお得ですよね!
それから、ビジネスはエコノミーと比べて機内の快適度が格段にアップします。
ビジネスの長距離便は、座席がフルフラットにできる機体が多いです。



長時間のフライトで、横になって寝られるなんて最高!


上の写真は、私が2024年に世界一周航空券で乗ったJALのビジネスの座席です。
14時間を越えるフライトもありましたが、フルフラットシートなら横になれるので、そんなに疲れませんでした。



もう少し乗っていてもいいかな、と思えるくらい快適
エコノミーの座席での長時間フライトは体力的にもうきつい!という方には、ビジネスが本当におすすめです。


他にも機内食の豪華さや、空港でラウンジが利用できることもビジネスの魅力です。



ってことは、ファーストも世界一周航空券ならお得?
ファーストもお得ですが、ファーストの設定がない便も増えているため、16区間全てファーストというわけにはいきません。



ファーストがない場合、ファーストの世界一周航空券でもビジネスにダウングレードすることに
この点は注意が必要です。
とはいえ、世界一周航空券は1,204,000円~ファーストに乗れるので(各種税金、燃油サーチャージなどは含まず)、十分お得!
2025年8月の羽田・ニューヨークのJAL往復ファーストのチケット代を調べたら、3,067,500円でした(各種税金、燃油サーチャージなどは含まず)



世界一周航空券は、ファーストもすごくお得です!
ワンワールドの世界一周航空券のメリット・デメリット
ワンワールドの世界一周航空券のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
大陸制の場合はマイル数を計算する必要がない
ワンワールド・エクスプローラー(大陸制)は、行く大陸数で値段が決まります。
マイル数を計算する必要がなく、長距離移動をルートに組み込みやすいです。
中東に行きやすい
ワンワールドには、中東のエアラインのカタール航空とロイヤルヨルダン航空が加盟していて、中東に行きやすいです。
カタール航空はドーハ、ロイヤルヨルダン航空はアンマンが拠点。
スターアライアンスには、中東のエアラインがありません。
最低旅行日数の決まりがない
ワンワールドの世界一周航空券は、最低旅行日数の決まりがありません。
短い旅行日数での世界一周も可能です。
一方、スターアライアンスの世界一周航空券は、エコノミーは3日以上、プレミアムエコノミー、ビジネス、ファーストは10日以上と最低旅行日数が決まっています。
デメリット
スターアライアンスの世界一周航空券より高い
ワンワールドの世界一周航空券は、スターアライアンスの世界一周航空券より高いです。
クラス | スターアライアンス | ワンワールド |
---|---|---|
ファースト | 1,141,000円~ | 1,204,000円~ |
ビジネス | 705,500円~ | 787,600円~ |
エコノミー | 358,900円~ | 368,500円~ |
各種税金、燃油サーチャージなどは含まず
スターアライアンスの世界一周航空券について詳しく知りたい方は、以下の記事をどうぞ↓
1大陸の最大フライト数の決まりがある
フライト数は最大16区間で、1大陸の最大フライトは4区間(大陸制の場合、北米は6区間)です。
世界一周航空券で人気の旅先といえばヨーロッパですが、ワンワールドの世界一周航空券はヨーロッパ・中東で最大フライトは4区間。



ヨーロッパの国をあちこち周遊したい場合は、4区間では足りなくなることも
出発大陸の途中降機(24時間を超える滞在)は2回まで
日本を出発する場合、アジアでの途中降機(24時間を超える滞在)は2回までです。
アジアの国を周遊したい方には、このルールはネックになります。
ワンワールドの世界一周航空券とは?【まとめ】
本記事では、ワンワールドの世界一周航空券について解説しました。
世界一周航空券は、航空券を個別に買うより割安です。
例えば、羽田・ニューヨークのJAL往復ビジネスのチケット代は、普通に買うと1,000,000円弱(各種税金、燃油サーチャージなどは含まず)ですが、世界一周航空券ならビジネスに最大16フライト乗れて787,600円~(各種税金、燃油サーチャージなどは含まず)
世界一周航空券には、西回りか東回りで進み、太平洋と大西洋を一度ずつ横断し出発地に戻る必要があるなどのルールがあります。
世界一周のルートを考えたら、ワンワールド公式サイトのツールでルールに反していないか確認しましょう。
スターアライアンスとワンワールドの世界一周航空券を比較したい方は、以下の記事をご覧ください↓
【世界一周航空券】スターアライアンスとワンワールドを徹底比較!


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