海外旅行に出かけるとき、「セキュリティポーチって本当に必要?」「荷物になるだけじゃない?」と迷う人は少なくありません。
最近は「いらない派」の意見も増えていますが、セキュリティポーチの必要性は旅のスタイルや行き先の治安によって違うんです。
この記事では
- セキュリティポーチがいらないと言われる理由
- 旅行スタイル別の必要性
- セキュリティポーチの代わりになる防犯グッズ&アイデア
- 快適に使えるセキュリティポーチの選び方
を紹介します!

自分にぴったりの防犯対策を見つけて、安心して旅を楽しみましょう
なぜセキュリティポーチはいらないと言われるのか?


セキュリティポーチは、貴重品を肌身離さず持ち歩ける便利なアイテムですが、最近では「わざわざ持たなくてもいいのでは?」という声も増えてきました。
そう言われる背景には、旅行スタイルやライフスタイルの変化、そして使い勝手に関するさまざまな意見があります。
- 暑いと蒸れて不快
- 薄着だとポーチの形が透けて目立つ
- 支払時に服をめくってカードや現金を取り出すのが面倒・恥ずかしい
- ウエストポーチ型は旅行者だとわかりやすく、スリの標的になりがち
- キャッシュレス化が進み、現金を多く持ち歩く必要がなくなった
- 貴重品をホテルのセーフティボックスに預ける人もいる
※海外のホテルでは、スタッフなどによるセーフティボックス内の盗難例も報告されており、過信は禁物
実際には、支払い用の財布はバッグに入れて持ち歩き、セキュリティポーチには予備の現金とカードだけを入れておくという使い方をしている人も多くいます。
この方法なら、日常の支払いはスマートに済ませつつ、万が一バッグを盗まれてもダメージを最小限に抑えることができます。
【セキュリティポーチはいらない?】旅行スタイル別に見る、セキュリティポーチの必要性


セキュリティポーチが必要かどうかは、旅行スタイルによって大きく変わります。
一概に「いる・いらない」と決めるのではなく、旅の内容や訪れる国の治安、自分の行動範囲に合わせて考えるのが大切です。



では、代表的な旅行スタイルごとにセキュリティポーチの必要度を見ていきましょう
セキュリティポーチの必要性が低い旅行スタイル
以下のような旅行スタイルでは、セキュリティポーチがなくてもリスクが比較的低く、安全に旅ができる場合があります。
- 添乗員付きツアー(観光バスで移動)
- 治安が比較的良い地域への旅行
添乗員付きツアー(観光バスで移動)は、団体行動が中心で自由時間が少なかったり、バスでの移動がメインになるため、公共交通機関や人混みでのスリ被害に遭うリスクが低くなります。
また、治安の良い国や観光地では、そこまで厳重な防犯対策をしなくても快適に過ごせることもあります。



渡航先の治安は、事前に調べておきましょう
外務省「海外安全ホームページ」で、国・地域別に安全情報や犯罪の傾向などが確認できます。
とはいえ、どんな旅先でも絶対に安全は存在しません。



バッグ選びにも少し工夫を加えると、より安心です!
ロック付きファスナー、背面の隠しポケットなど防犯機能の高いバッグを選ぶことで、セキュリティポーチがなくてもリスクを抑えることができます。
バッグの選び方やおすすめが気になる方は、こちらの記事もどうぞ。
セキュリティポーチの必要性が高い旅行スタイル
以下のような旅では、セキュリティポーチがあると安心できるシーンが多く、持っていく価値があります。
- 個人旅行
- スリの多い都市や混雑した観光地を訪れる旅行
- 地下鉄やバスなど、公共交通機関をよく利用する旅行
- 治安が悪い地域への旅行



これらの旅では、スリ被害のリスクが高まります
人混みではバッグに手を入れられても気づかないことがありますし、電車の中やエスカレーター、カフェなどもスリのターゲットになりやすいです。
また、移動が多く、荷物も自分で管理しなければならない個人旅行では、貴重品を分けて持つ工夫が防犯の基本になります。



私も33日間で9か国を旅した時に、首にかけて服の下に隠すタイプのセキュリティポーチを使いました
スリが多いと言われているバルセロナにも滞在しましたが、スリや盗難の被害は一度もなし。
やや不便に感じる場面もありましたが、それ以上に「安心して旅を楽しめる」という心強さを感じられました。
X上にも、防犯にはセキュリティポーチが必要だという声があります↓
ぼくが行った時はパリのルーブル美術館周辺とかマジでスリ多いし、ロンドンも大英博物館周辺でスリっぽい人いたしでかなりスリだらけだから基本的にダミーの財布にその日1日分ぐらいの現金入れて、パスポートや本命のクレジットカードとかはシャツの下のセキュリティポーチに入れるは徹底してた。
— Gan ainm:無銘 (@ubw_27) August 14, 2024
現金とクレジットカードと鍵とホテルのルームキーを入れたウエストポーチを服の下に付けて、パスポートと身分証明類のカードを入れた袋を首から下げ、紐を付けたiPhoneを首から下げ全て服の下にしまった結果スリに遭いませんでした! pic.twitter.com/nzrPiqEYO7
— れもん (@destinyxxstar) October 20, 2019
パリでノースリ被害だった私のTips
— ikumi🦩 (@193trip) May 14, 2023
・貴重品はセキュリティーポーチで服の中
・なんならパーカーでバッグごと隠す
・カラビナつけて簡単に開けられないように
・観光地通るメトロには乗らない
・メトロ乗る時は1人で乗ってる現地人っぽい男の人の近く
・安全だと思ったメトロの線に乗れるまで歩く pic.twitter.com/bE8xVXJxan



備えあれば憂い無し!ですね
海外旅行で気をつけたい、よくあるスリの手口を知りたい方は、以下の記事も合わせてどうぞ!


ひとこと注意
スリではなく、強盗に遭遇した場合は、貴重品を手放してでも命を守る判断が最優先です。
セキュリティポーチは、スリや置き引きなど軽犯罪対策として考えましょう。
セキュリティポーチの代わりになる防犯グッズ&アイデア


セキュリティポーチ以外にも、海外旅行中の防犯対策に役立つグッズや工夫はいろいろあります。
自分の旅行スタイルや荷物の量に合わせて、使いやすいものを選ぶのがポイントです。
<気になるところにジャンプできる目次>
防犯性の高い旅行用バッグ
セキュリティポーチの代わりに、防犯機能が備わったバッグを選びましょう。



バッグは、体の前に持つのが基本!
ショルダーバッグやボディバッグが海外旅行向きです
- ファスナーが簡単に開けられないパーツ付き
- 背面の隠しポケット
- RFIDブロッキングポケット(スキミング防止)
- 切り裂き防止素材(ステンレス製ワイヤー内蔵など)
高度な防犯機能を備えたバッグはこちら↓



防御力が高い、ショルダーバッグが欲しい方にはこちらがおすすめ!
高機能です
1998年にオーストラリアで生まれたブランド「パックセーフ」は、世界を旅した創業者の実体験から誕生した防犯バッグのパイオニア。
コンセプトは、「安心して旅を楽しむ」
サイズ(約) | 23×17×7cm |
重量(約) | 210g |
おすすめポイント
- ファスナーが簡単に開けられないパーツ付き
- RFIDブロッキングポケットで、クレジットカードやパスポートを不要なスキャンから保護
- 切り裂きスリから荷物を守る、ステンレス製ワイヤー内蔵
- 撥水素材


ケチャップなどを付けて注意をそらし、貴重品を盗むスリの手口もあるため、簡単に開けられないジッパーは安心!


RFIDブロッキングポケットは、クレジットカードやパスポートの情報をスキミング(非接触型の情報盗難)から守るための機能です。



防御力が高い、ボディバッグはこちら!
Liber Flyer(リバーフライヤー)は、「世界中をスマートに飛び回る」がコンセプトの東京発のブランド。
サイズ(約) | 16cm×36cm×3-4cm |
重量(約) | 340g |
おすすめポイント
- RFIDブロッキングポケットで、クレジットカードやパスポートを不要なスキャンから保護
- バッグの内側にキーホルダー付き
- 背面に隠しポケットあり
- 背面は、体が蒸れにくいメッシュ素材


バッグ内にはキーホルダーがあり、スマホのストラップなどを繋いでおけばスリ対策になります。
バッグの選び方やおすすめが気になる方は、こちらの記事もどうぞ。
隠しポケット付きの衣類
セキュリティポーチの代わりに、服そのものに貴重品をしまう方法もあります。
内側に工夫がある衣類を選べば、スリ対策にも効果的です。
トラベルベスト
こちらは、日本の旅行用品ブランド SOLO-TOURIST(ソロツーリスト)のトラベルベストです↓
上着の中に着られる薄手のトラベルベストは、パスポートや紙幣、スマートフォンなどを隠せるので、目立たず安心。



蒸れにくいメッシュ生地です
女性用はこちら↓
隠しポケット付き靴下
足元に、お札などを忍ばせておける隠しポケット付き靴下も便利なアイテム。



現金の分散収納先として心強いです
内ポケット付きの上着
特別な旅行グッズを買わなくても、内ポケット付きのジャケットなどを活用するのも一つの方法です。
ファスナー付きの内ポケットが安心。
トラベル財布&分散収納
チェーン付きのトラベル財布をバッグの中のキーフックなどにチェーンを繋いでおけば、スリ対策になります。
さらに、防犯意識の高い旅慣れた人は、第2の財布やカードケースを用意し、貴重品を分散して持つ工夫をしています。



1つめの財布はバッグの中に、2つめの財布は上着のファスナー付き内ポケットに入れるなど、分散収納がおすすめ
もし、スリに財布を1つ盗まれても、もう1つは無事で被害を最小限に抑えられる場合があります。
ファスナーをロックするグッズ
バッグのファスナーを簡易的にロックするグッズも、スリ対策におすすめです。
簡単にファスナーが開かなくなります!


スリ対策で「バッグを前に持ち、ファスナーを押さえる」とよく言われますが、それだけでは不十分です。
スリはコインをばらまくなど、さまざまな手口で注意をそらしてきます。
大切なのは、自分の意識が離れてもファスナーが簡単に開けられないよう、ロックできるグッズなどで物理的に対策しておくこと。



このように、セキュリティポーチがなくても工夫次第で防犯対策は可能です
セキュリティポーチの選び方とおすすめ品


「やっぱりセキュリティポーチがあった方が安心」という方に向けて、選ぶ際のポイントとおすすめ品を紹介します。
セキュリティポーチは万が一の備えとして服の中に着用して、旅をより安全に楽しむための防犯アイテム。



どれを選ぶかで、使いやすさや安心感が大きく変わります
首下げタイプとウエストポーチタイプ、それぞれのメリット・デメリット
セキュリティポーチには主に、首から下げるタイプとウエストポーチタイプがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、旅行先の気候や服装、自分にとって使いやすい方を選ぶのがおすすめです。
首下げタイプのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
パスポートなどの貴重品を比較的スムーズに出せる 上着やシャツの内側に隠せば、目立ちにくい トイレの際にも、位置を気にせず使いやすい | Tシャツなど薄手の服だと、形が透ける場合がある 首から下げるストラップが長時間だとやや疲れることも |



私は首下げタイプを使ってます
パスポートが取り出しやすいのが1番のメリット
ウエストポーチタイプのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
しっかり固定できるため、動いてもズレにくい ボディラインにフィットして目立ちにくい ウエストで支えるので、長時間の着用でも疲れにくい | パスポートなどを出す際に服をめくる必要がある ワンピースだと中身の取り出しがほぼ不可能 トイレの際に外したり位置を調整したりする必要があり、少し不便 |
薄型&シンプルなデザインが基本
セキュリティポーチは、頻繁に中身を出し入れするものではありません。
基本的にはパスポート、予備のクレジットカード、当日使わない紙幣など、必要最小限の貴重品を入れておくためのものです。
そのため、大容量や多機能よりも、薄くて服の下に自然に収まるシンプルなデザインがおすすめです。



薄型・軽量のセキュリティポーチなら、身につけてもそんなに邪魔になりませんよ
スキミング防止機能があると安心
スキミング対策としてRFIDブロッキング機能が備わったセキュリティポーチも増えています。
クレジットカードやICパスポートの情報を読み取られるリスクを防ぐため、こうした機能があるとより安心です。
おすすめのセキュリティポーチ
おすすめのセキュリティポーチを首から下げるタイプとウエストポーチタイプ、それぞれ紹介します!
首下げタイプのおすすめはこちら
有名なガイドブック「地球の歩き方」オリジナルのセキュリティポーチ。
首下げタイプはウエストポーチタイプと違い、服の中から取り出すときにお腹を出さなくてもよくスマートです。
- パスポートがぴったり入るコンパクトなサイズ感
- 電磁波シールド生地を使用
- 紐の長さが調節可能
- 抗菌・防臭・撥水加工
サイズ(約) | 15cm×11cm |
紐の長さ(約) | 65cm~120cm |
服の下に隠しやすい、コンパクトサイズが魅力!
首下げタイプのポーチは意外と大きめなものが多いですが、首下げタイプはパスポートがぴったり入るコンパクトなサイズ感の方がすっきり付けられておすすめです。


前面にはオープンポケットが1つとファスナーポケットが2つ付いていて、貴重品を整理して入れられます。


背面には、オープンポケットあり。


紐の長さが調節可能です。
ウエストポーチタイプ
楽天市場の口コミで高評価!
Liber Flyer(リバーフライヤー)のセキュリティポーチ。
薄型設計のため服の中にも隠しやすく、外からも着用が分かりにくいスマートデザイン!
- スキミング防止ポケット
- 蒸れにくい背面メッシュ素材
- ズレにくく、サイズ調整可能なベルト
- 撥水加工
サイズ(約) | 13.5cm×24.5cm×1.3cm |
重量(約) | 140g |
最小ウエストサイズ 65cm、最大ウエストサイズ 95cmまで対応。
入れる物を整理しやすい機能的なポケット↓





斜めがけにして、ボディバッグのように使うこともできます!
旅行以外に日常使いもOK
まとめ|セキュリティポーチはいらない?自分の旅に合った防犯対策を選ぼう
「セキュリティポーチって本当に必要?」と迷ったときは、自分の旅行スタイルをふり返ってみましょう。
セキュリティポーチの必要性が低い旅行スタイル
- 添乗員付きツアー(観光バスで移動)
- 治安が比較的良い地域への旅行
バッグの選び方やちょっとした工夫で、防犯対策は十分できることも。
セキュリティポーチの必要性が高い旅行スタイル
- 個人旅行
- スリの多い都市や混雑した観光地を訪れる旅行
- 地下鉄やバスなど、公共交通機関をよく利用する旅行
- 治安が悪い地域への旅行
セキュリティポーチで貴重品を管理するのが安心です。
セキュリティポーチに限らず、防犯性の高いバッグや隠しポケット付きの衣類など、選択肢はさまざまです。
スリや盗難を心配しすぎて旅が楽しめなくなってしまうのはもったいないですよね。



安心して旅を楽しむために、自分にぴったりの防犯スタイルを見つけてみてください
防犯対策が整ったら、次は旅行をもっと快適にする持ち物もチェックしておきたいですね。
こちらの記事では、「海外旅行に持っていくと便利なもの16選」を紹介しています。
忘れがちなアイテムや、あると助かる便利グッズを厳選しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!


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