
世界一周のルートを作ってみたいけど、難しそう
ワンワールドの世界一周航空券を使えば、行ってみたい旅先を周遊できます。
とはいえ、選択肢が多数あるため、初めての方にはルート計画が難しく感じるかもしれません。
この記事では、初心者でも世界一周旅行を計画できるよう、効率的なルート作成やシミュレーション方法を徹底的に解説していきます。
さらに、モデルルートも紹介しますので、旅のイメージを膨らませるにはぴったりな内容です。



世界一周のルートは自力で作成できますよ
当記事を読んでシミュレーションしてみましょう!
料金などは変更になる場合があります。
そもそも世界一周航空券ってなに?という方は、まずは以下の記事をご覧ください↓


ワンワールドの世界一周航空券とは


ワンワールドが提供している、1 回の予約で世界中の複数の目的地を周遊できる航空券です。



ワンワールドは世界的な航空グループで、日本の航空会社だと、JALが加盟しています
利用ルールがありますが、航空券を個別に買うより割安!
世界一周航空券の最大フライト数は16区間で、料金はエコノミークラスで23,031円~(各種税金、燃油サーチャージなどは含まず)
世界一周航空券は、スターアライアンスでも売っています。
▼スターアライアンスの世界一周航空券については、以下の記事をどうぞ。


ワンワールドの世界一周航空券は2種類ある
ワンワールドの世界一周航空券は、ワンワールド・エクスプローラー(大陸制)とグローバル・エクスプローラー(マイル制)の2種類あります。
ワンワールド・エクスプローラー(大陸制)
世界が6つの大陸に区分され、行く大陸数とフライトクラスで値段が決まります。
- アジア
インド亜大陸、カザフスタン、キルギスタン、ロシア(ウラル山脈東側)、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、グアムを含むアジア - オセアニア
オーストラリア、ニュージーランド、および南西太平洋地域 - 北米・中米
ハワイ、メキシコ、カリブ諸国、中央アメリカおよびパナマを含む北アメリカ - 南米
メキシコ、カリブ諸国、中央アメリカおよびパナマを除く南アメリカ - ヨーロッパ・中東
アルジェリア、アルメニア、アゼルバイジャン、エジプト、ジョージア、リビア、モルドバ、モロッコ、ロシア(ウラル山脈西側)、スーダン、チュニジア、イエメンを含むヨーロッパと中東 - アフリカ
アルジェリア、モロッコ、チュニジア、エジプト、リビア、スーダンを除くアフリカ
\値段はこちら/
クラス | ファースト | ビジネス | エコノミー |
---|---|---|---|
3大陸 | 1,204,000円 | 787,600円 | 368,500円 |
4大陸 | 1,419,000円 | 936,500円 | 390,100円 |
5大陸 | 1,644,300円 | 1,074,300円 | 460,700円 |
6大陸 | 1,794,200円 | 1,173,900円 | 533,500円 |
各種税金、燃油サーチャージなどは含まず
グローバル・エクスプローラー(マイル制)
値段は、移動距離(マイル)とフライトクラスで決まります。
\値段はこちら/
クラス | ファースト | ビジネス | エコノミー |
---|---|---|---|
29,000マイル以内 | 設定なし | 設定なし | 390,100円 |
34,000マイル以内 | 1,419,000円 | 936,500円 | 460,700円 |
39,000マイル以内 | 設定なし | 設定なし | 533,500円 |
各種税金、燃油サーチャージなどは含まず
大陸制かマイル制かは、ワンワールド公式サイトのツールにルートを入力すると、そのルートがどちらに当てはまるかチェックできます。



大陸制かマイル制かはあまり気にせず、行きたいルートを考えればOK
大陸制とマイル制のどちらも有効な場合、見積り料金は安い方の料金になります。
世界一周航空券の買い方
ワンワールドの世界一周航空券の予約・購入方法は、3つあります。
- ワンワールド公式サイトのツールから
- JALに電話する(第1区間がJAL便の場合)
国際線お問い合わせ窓口
JALマイレージバンク(JMB)会員:0570-025-103
会員以外:0570-025-031 - 旅行代理店に依頼する
ワンワールドの世界一周航空券のルート作成手順
ワンワールドの世界一周航空券のルート作成手順を、6ステップでわかりやすく解説します。
ステップ1:基本的なルールをチェック
ルート作成する上で知っておきたい、基本的なルールを解説します。



まずは、基本的なルールをチェックすることからスタートしましょう
最大旅行日数
最大旅行日数は1年、最低旅行日数の決まりはありません。
ルート・フライトのルール


世界一周航空券の大前提として、西回りか東回りで進み、太平洋と大西洋を一度ずつ横断し出発地に戻る必要があります。
大陸間の移動は、常に同じ方向(西回りまたは東回り)に進みます。



基本的に逆行は不可です
同一大陸内においては、移動の方向を変更できます。
ハワイ~北米間は不可
フライト数 | 最大16区間 1大陸の最大フライトは4区間 (大陸制の場合、北米は6区間) |
(24時間を超える滞在) | 途中降機最低2回 出発大陸では2回まで |
(24時間未満) | 乗り換え同一国内での国際線の乗り換えは4回まで |
オープンジョー | フライトとしてカウントされる 太平洋横断および大西洋横断区間は不可 |



オープンジョーって何?
オープンジョーとは、フライトの出発地と次のフライトの出発地が異なることを意味します。
例えば、こんな感じ▼
羽田→シンガポール→ロンドン→パリ→チューリッヒ→ニューヨーク→羽田
上記のルートのロンドン→パリを列車で移動すると、オープンジョーになります。





オープンジョーは、簡単にいうと世界一周航空券のルートで間があく部分
オープンジョー区間もフライトとしてカウントされます。
マイル制の場合は、オープンジョー区間のマイルも含まれます。
ステップ2:行きたい旅先をリストアップ


行きたい旅先をリストアップします。



行ってみたい場所をどんどん挙げていきましょう!
自分の行きたいレベルで目的地を3段階くらいに分けると、考えが整理しやすいですよ!
例えば、こんな感じ↓
とても行きたい | アイスランド サンフランシスコ シンガポール ニューヨーク ロンドン |
行きたい | ハワイ フィンランド |
余裕があれば行きたい | ウユニ塩湖 |
旅先ごとに、ベストシーズンを調べる


行きたい旅先のリストができたら、次にベストシーズンを調べます。
季候が良い時期や目当てのイベントがあるなら、その開催時期などをリストに追加。



暑すぎる、寒すぎる時期など、観光が大変な時期もチェックして、外しましょう
例えば、こんな感じ↓
<とても行きたい旅先のベストシーズン>
アイスランド | 6月~8月 |
サンフランシスコ | 5月~10月 |
シンガポール | 3月~9月 |
ニューヨーク | 3月~11月 |
ロンドン | 4月~6月・9月~10月 |
上記の場合は、ベストシーズンがわりと重なっていますね。



季節的には、うまくルートを組んだら全部行けそう!
<行きたい旅先>
ハワイ | 5月~10月 |
フィンランド | 6月~8月 |
こちらも時期が合っています。
<余裕があれば行きたい旅先>
ウユニ塩湖 | 12月~3月(雨期) |



他の旅先のベストシーズンとずれているため、ルートに入れるのは難しそう
このように、旅先をリストアップし、いつ行くのがよいのか調べましょう。



なるほど、旅行期間と行きたい旅先のベストシーズンを照らし合わせてみるよ
ステップ3:訪れる旅先の順番を考える


世界一周航空券のルートは、西回りか東回りで進み、太平洋と大西洋を一度ずつ横断し出発地に戻る必要があります。



西回りか東周りか、どちらに進むか考えましょう
例えば、西回りならアジア→ヨーロッパ→北米のような感じ。
東回りはその逆です。



西回りか東周り……どっちがいいんだろう?
一般的には、西回りの方が人気だと言われています。
日本を出発してアジアの国に行くと、時差が少なく体に負担がかからないからです。



私も西回りにしました!
まずはタイに行ったので、時差は2時間で気にならなかったですよ
また、あまり海外旅行をしたことがない方は、いったんアジアで海外の雰囲気に慣れるというのもアリです。
その他に、西回りか東周りか、どちらに進むかは旅先のベストシーズンを考慮する必要があります。
西回りか東周りか決まったら、行きたい旅先を訪れる順番を考えます。
旅先を大陸ごとにわけて、地図を見ながらなるべく一筆書きになるように並べてみましょう。
\例えば、こんな感じ/
アジア | シンガポール |
ヨーロッパ | ロンドン アイスランド フィンランド |
アメリカ | ニューヨーク サンフランシスコ ハワイ |
ステップ4:提携航空会社のルート確認
訪れる旅先の大まかな順番が決まったら、提携航空会社のルートを確認しましょう。
利用できる航空会社は、以下の通りです。
ワンワールド・エクスプローラー(大陸制)で利用できる航空会社は、14社あります。
JAL
アメリカン航空
アラスカ航空
ロイヤル・エア・モロッコ
フィンエアー
ブリティッシュ・エアウェイズ
キャセイパシフィック航空
イベリア航空
マレーシア航空
日本トランスオーシャン航空
カンタス航空
カタール航空
ロイヤルヨルダン航空
スリランカ航空
グローバル・エクスプローラー(マイル制)は、さらに以下の7社も利用できます。
- フィジーエアウェイズ
- エアリンガス
- ジェットスタージャパン
- ジェットスター航空
- バンコクエアウェイズ
- ウエストジェット
- ジェットスターアジア航空
自分が行きたいルートにスターアライアンスの飛行機が飛んでいるかは、Googleで簡単に調べられます。
手順はこちら↓


①Googleで調べたいルートを検索
羽田からシンガポールに行きたい場合は、「羽田 シンガポール」と入力して検索します。
②検索窓の下にある「フライト」をクリック


- 片道
- 人数
- フライトクラス
- 日にち
を選択します。


- 直行便
- 航空会社 Star Alliance
を選択します。



ワンワールドで絞れて便利!


検索結果が出てきます。
この方法で、行きたいルートにワンワールドの飛行機が飛んでいるか分かりますよ。



時間も分かるから、どの便が良さそうか分かるね
ステップ5:必要なフライト数をチェック
世界一周航空券のルールでは、フライト数は最大16です。
自分が考えたルートのフライト数をチェックします。
例えば、以下のルートの場合は8フライトです。
羽田→シンガポール→ロンドン→アイスランド→フィンランド→ニューヨーク→サンフランシスコ→ハワイ→羽田



ステップ1で紹介した、回数制限などのルールに反していないかも合わせて見なおしましょう
ステップ6:公式ツールでシミュレーション
だいたいルートが固まったら、ワンワールド公式サイトのツールでシミュレーションします。
ルールに反していたらエラーが出て分かるので、とりあえずルートを入力して試すのがおすすめ!



ツールの使い方は、次の章で分かりやすく画像入りで解説します
ワンワールドの世界一周航空券公式ツールでシミュレーションする方法
ワンワールドの世界一周航空券公式ツールの使い方を解説します。


旅行人数、クラスを選択します。
Preferred airline(希望の航空会社)は、そのままでOKです。



この記事では、クラスはビジネスにしました


Fromをクリックして、出発地を英語で入力。
例えば、羽田空港出発なら、「Tokyo」か空港コード「HND」を入力します。
空港コードとは、空港に割り当てられるアルファベットのコードのこと。
Googleなどで「羽田空港 コード」で検索すると簡単に調べられます。


カレンダーから日にちを選択します。


Toをクリックして、目的地を英語で入力。
空港コードでもOK
目的地の候補が出るので、選択してください。
次に、カレンダーから日にちを選択します。
これを目的地の数だけ繰り返してください。



どんどんルートを繋げていきます!


ルートが最後まできたら、到着地を入力。
次に、カレンダーから日にちを選択します。


ルートが完成したら、Fare eligibility(運賃の適用条件)をクリック。


ルートがワンワールド・エクスプローラー(大陸制)なのか、グローバル・エクスプローラー(マイル制)なのか表示されます。



どちらも有効な場合、見積り料金は安い方の料金が適用されますよ!
運賃の適用条件の詳細は、View Detailed Matchをクリックしてください。
詳細が確認できます↓




ルートの下にあるChoose Flightsをクリックします。


次のページに進むと、フライトの一覧が出ます。
希望のフライトを選択してください。
Next Flight(次のフライト)をクリックして、進みます。
全てのフライトを選択し終わったら、Review Flights(フライトを確認する)をクリック。
見積額が表示されます↓


シミュレーションの仕方は以上です。
問題がなく、このまま購入する場合は、Book Itinerary(旅程を予約する)をクリックして進みます。
ワンワールドの世界一周航空券のモデルルートを紹介!





どんなルートがあるんだろう?
3大陸だと、どんな感じ?
ワンワールド・エクスプローラー(3大陸)のモデルルートを作ってみました!
よかったら参考にしてみてください。
アジア→中東・ヨーロッパ→北米 計8か国 12都市を周遊するルートです。



人気の観光地をバランス良く回ります!
フライト | ルート |
1 | 羽田(HND)→シンガポール(SIN) |
2 | シンガポール(SIN)→クアラルンプール(KUL) |
3 | クアラルンプール(KUL)→ロンドン(LHR) |
4 | ロンドン(LHR)→ヘルシンキ(HEL) |
5 | ヘルシンキ(HEL)→ミュンヘン(MUC) |
6 | ミュンヘン(MUC)→ドーハ(DOH) |
7 | ドーハ(DOH)→ニューヨーク(JFK) |
8 | ニューヨーク(JFK)→カンクン(CUN) |
9 | カンクン(CUN)→マイアミ(MIA) |
10 | マイアミ(MIA)→ラスベガス(LAS) |
11 | ラスベガス(LAS)→ロサンゼルス(LAX) |
12 | ロサンゼルス(LAX)→ホノルル(HNL) |
13 | ホノルル(HNL)→羽田(HND) |
ワンワールドの世界一周航空券に関するよくある疑問
ワンワールドの世界一周航空券に関するよくある疑問をピックアップしました。
グローバル・エクスプローラー(マイル制)のメリットはある?
ワンワールド・エクスプローラー(大陸制)より、利用できる航空会社が7社多いです。
基本的には大陸制の方が安いですが、34,000マイル以内で5大陸以上なら、マイル制の方が安くなります。
計画を立てる時期はいつ?
ワンワールドの世界一周航空券が何日前から買えるのか調べたところ、ワンワールド公式サイトのツールで350日前からでした。



私がワンワールド世界一周航空券で旅をしたときは、半年前に買いました。
ほぼ希望通りの便が押さえられましたよ!
出発日が迫ってくると、席の空きがなくなったり、ホテル代が高くなるので、半年前には世界一周航空券を買った方が安心です。
そして、ルートを考える時間もたっぷりあった方がよいため、計画を立てる時期は旅行の1年~9カ月前がおすすめ!
購入後に、ルート変更やキャンセルはできる?
購入後にルート変更やキャンセルはできますが、手数料などがかかる場合があります。
出発前
フライトの日程変更手数料 | 再発券不要の変更は無料 |
経路の変更 | 手数料 125USドル 再計算された運賃が支払い済みの運賃を上回る場合は差額を支払う 下回る場合の差額の払い戻しは無し |
キャンセル手数料 | ファースト、ビジネス 運賃の5% エコノミー 運賃の10% 旅客自身、近親者もしくは同行者の死亡や病気が証明された場合は、手数料なしで可 |
出発後
フライトの日程変更手数料 | 再発券不要の変更は無料 |
経路の変更 | 手数料 125USドル 再計算された運賃が支払い済みの運賃を上回る場合は差額を支払う 下回る場合の差額の払い戻しは無し |
キャンセル | すでに旅行した区間を適用可能運賃で再計算し、ファースト、ビジネスは運賃の5%、エコノミーは運賃の10%を手数料として差し引き、払い戻す 旅客自身、近親者もしくは同行者の死亡や病気が証明された場合は、手数料なしで可 |
この記事では、スターアライアンスの世界一周航空券のルート作成とシミュレーション方法を解説しました。
スターアライアンスとワンワールドの世界一周航空券を比較したい方は、以下の記事をご覧ください↓
【世界一周航空券】スターアライアンスとワンワールドを徹底比較!


コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは!YouTubeは拝見してましたが、ブログもあり、大変参考になりました。
一点伺いたいのですが、シミュレーターで大陸性でクリアしてるのは確認できても、フライトを選んでると、ずっと「34000マイル超えてるから減らしてください」のエラーが出て、Reviewに進めません。
この場合、大陸制でクリアできてることが確認できたら、ここでのbookまでは諦めて、直接JALに電話して1から全ての日時と便名を伝えて予約するしかないでしょうか?
できれば予約番号伝えて購入する方が楽なので、34000マイルのエラーを解除できる方法がありましたら教えて頂きたいです。
コメントありがとうございます。
YouTubeもブログも見ていただき嬉しいです。
返信が遅くなり、申し訳ございません。
シミュレーターで出るエラーについて、私も試しに34000マイル超えのルートを入力してみましたが、やはりエラーで進めませんでした。
大陸制の適用条件はクリアしていますが、なぜか34000マイルを超えるとシミュレーターで予約できない仕様になっているのかもしれませんね。
エラーを解除できる方法がないか、調べてみましたが見つけられませんでした。
Yahoo!知恵袋に同様の質問があったのですが、そこでは解決法が出ておらず、JALに問い合わせてみるという結論になっていました。
お役に立てず申し訳ございません。